社中初釜 (平成25年) 
 平成25年2月3日

今年も例年通り、正午の茶事・夜咄の茶事にて初釜を開催いたしました。

 
前日、佐島漁港で見事な鯛が手に入りましたので、お目出度く「松皮造り」に・・・
 
佐島でとれる蛸がとても美味しいので、焼き物にする為まずは茹でタコに!!!
 
今年は、懐石を習われた友人が参加してくれました茶室とお勝手を行ったり来たりしている私には心強い助っ人です
  
 
 ☆「正午の茶事」が始まります。
 
 
寄付(よりつき)≪控室≫で香煎を頂きながら茶室への御案内を待ちます
 
茶室に移り初炭点前まず羽根で炉縁を清めます。
 

  
初炭点前を無事に終えて、裏方が整えた懐石を御出しします。亭主は燗鍋と引盃を持ち正客に「おめでとうございます」
 
 

皆さん美味しそうに召し上がっていますが・・「夜咄の茶事」では、今 食事中の方々が裏方をする為盛り付けや手順等を覚えなくてはなりません。よって・・・御酒も程々に、寛いでばかりではいられません。
  
懐石が済み、茶事のメインイベント「御濃茶」を練っています。
 

☆「夜咄の茶事」が始まります。

 
  
「亭主」ただ今 精神統一中‼
 

 

それは忙しい裏方をやり終えて,「夜咄の茶事」では、「お客様」に・・・寄付で香煎を飲みながら、ホッと一息ですね。

  
お客様の人数だけ喚鐘を打ち、静かに亭主のお迎えを待ちます。
 
茶室に案内されて、まずは初炭点前 ,今年は、藁灰を敷きました。
小堀遠州流では、寒中 稲藁で作った藁灰を炉に
敷き詰める事があります。稲藁の根元近くの太くて真直ぐの所を5寸ほどに切り、蒸し焼きにし,炭化させたものが藁灰です。
 
 
 
御釜を上げると、いつもと違う景色の炉中に皆さんビックリ‼時間を掛けて並べた甲斐がありました(^_^)v
その頃、勝手方は懐石の準備に大わらわ‼
 
 
初炭が済んで、懐石が始まります

  
 
皆さんが懐石を楽しんでいる頃勝手方は夜咄の席を設えます。
写真右は短檠は上部に雀瓦という油壺を置き、灯明油を注ぎ長灯心を差し入れて灯をともします
 
 
 
短檠と手燭の明かりを頼りに濃茶を練ります
  
 
 
 
 
寄付の「姫達磨図」・江戸中期「十体和歌」・某御公家さん所持の「飾り燭台」
 
初釜には冷泉為村の「鶴の巣立ち」の懐紙を
 
 
打出庵大黒屋さんの「菱花びら」と「お干菓子」社中絶賛の美味しさでした。
 
 今年も皆様と楽しく茶の道を学べますよう