東京国立博物館 九条館にての茶会 
平成25年5月18日 

平成25518()、東博庭園内「九条館」におきまして、日頃お世話になっている方をお招きして「還暦御報告」の茶会を開きました。

私が40年以上に渡り、小堀遠州流の茶道を続けられたのも、先代・当代の御家元、諸先輩、友人のお蔭です。皆様の温かいまなざしに感無量の一日でした。
寄付・点心席に使った「応挙館

  
 
九条館」入り口でお客様お迎えの準備中  
  
   
寄付 床の鶴澤探山画「西王母」

当日の写真が無く、前日 準備中の写真ですが・・・

  
   
 本席 「九条館」床

ようやく逢う事の出来た、九条良経の色紙和歌

長い長い間、憧れ続けた、平安時代末期の公卿です。

この軸に出会い、九条館で茶会を開く事に決めました。

 
  
   
床に飾った、代々の九条家当主お使いの「檜扇」

男性は笏を持つもの・・と、思っておりましたが、檜扇も儀式用にお持ちになるのですね。

白木の清々しい扇です。

  
   
九条良経の生きた時代は平家物語の時代でもあります。

平家の公達 行盛は都落ちの際、藤原の定家に詠草を預けたとか・・・

少しだけでも、時代の風を感じて頂きたくて、こちらも平家の公達にちなみ敦盛草を、箙にいけてみました。

(えびら)は、矢を入れて背負うものだそうです。

  
   
 

遠州好の風炉先
なんとなく公家屋敷の蔀戸の趣があります。


時代の仕掛棚に下間庄兵衛の雲竜釜
風炉は芦屋
水指は雲鶴の陽刻が美しい平戸焼を合わせました。

  
   
感謝の意を込めて、いよいよお点前の開始です。流石に後見の弟子共々緊張しています
  
   
 席目は、小堀遠州流の御家元がご入席下さいました。

茶道のいろはも知らない私に茶巾を結ぶ事からお教え下さった先代御家元は、

お優しさの中にも凛とした厳しさが有りました。

次代を継承なさった当代御家元は茶道だけでは無く、小堀遠州公の愛した

王朝文学への道に導いて下さいました。

入門した18歳からの年月を想い感無量の一刻でした。


  
   
この度は、濃茶・薄茶二服とも私が練り、点てたものを召し上がって頂きたく、つづき薄茶の形でお点前致しました。

主菓子は「雲居の華」

「雲居」は宮中の事で、京都の御所内に有った九条館からのイメージ、

「華」は華甲(還暦)の意味が含まれるとの事から打出庵大黒屋さんが

創案して下さいました。それは美味しいお菓子でしたのに、写真を撮り

忘れてアップする事が出来ずに残念です。

  
   
当流は、徳川家に旗本として仕えておりましたので、干菓子は葵盆に、

これも打出庵大黒屋さんご考案の平氏家紋の揚羽蝶(床の花が平敦盛)と菖蒲を押した麩煎餅を盛りました

  
   
五月晴れの一日、大勢様 に御来席頂き、本当に嬉しい一日でした。

「これからも、茶の道に精進して参ります」と心の中で囁きました。

  
   
お手伝いの皆さんのお蔭で無事終了!!有難うございました